拓殖大学
工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第30回「卒業・修了展」
災害発生から避難生活にかけて継続的に使用可能な担架のデザイン提案
- 芝澤匠
- 工学部 デザイン学科 プロダクトデザイン研究室
いつ起きてもおかしくないとされている首都直下型地震や、毎年のように起きる自然災害に対して、何らかの対策が必要だと考えた。また、災害発生後の避難生活を過ごすうえで、何が大切で何が必要なのかをしっかりと再確認しなければならないと考えた。そこで本研究では、自然災害の際に役に立ち、少しでも避難生活を送る方たちの不安と負担を軽減できるプロダクトデザインの提案を目的とし、災害発生から避難生活にかけて継続的に使用可能な担架のデザインを提案した。
担架の機能は3つある。まず一つ目に災害発生前の機能としてインフォメーションボードの役割がある。これは3枚のボードで構成され、町の中や公園などに常時設置する。二つ目に災害発生直後には、インフォメーションボードを簡単に取り外すことができ、3台の担架として使用することができる。三つ目に、使われなくなった担架を台車に変形させることで、救援物資の運搬や避難生活などで継続的に使用することができる。