卒展レポート

拓殖大学

工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第30回「卒業・修了展」

  • タケ材と布材を用いたやわらかい家具
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タケ材と布材を用いたやわらかい家具

遠藤 和磨
工学部 デザイン学科 室内設計研究室

近年、度重なる震災を背景に室内防災の考え方が必要とされている。本研究では、タケ材と布材の特性を活かし、特に家具転倒時のダメージを軽減する家具の構造を見出すことを目的とし、タケ材の弾性を活かしたフレームとカゴ状の収納パーツを組み合わせた4段構成の収納家具を提案した。

制作した円筒形と角形の2種のシェルフは、いずれも垂直方向の支持材として厚さ8mmのタケ集成材、上部には薄く軽量なタケ薄板合板や布材を、土台には比重が重いタケ集成材を使用している。水平方向には垂直支持材を挟む形でタケ薄板合板を二重に配し、外周に対して弾性を持たせることで転倒・衝突時のダメージ軽減を図っている。これらのシェルフに対して振動実験を行った結果、円筒形では震度減衰効果が確認できたが角形では減衰は見られなかった。また重心計測を行った結果、いずれも1段目の中央あたりに重心があり重心が低い構造であることを確認できた。

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