卒展レポート

拓殖大学

工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第30回「卒業・修了展」

  • 生活環境改善と建材再利用を考慮した木造仮設住宅
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生活環境改善と建材再利用を考慮した木造仮設住宅

枝 尚行
工学部 デザイン学科 室内設計研究室

近年日本では災害が多発し、住居を失った被災者は一時的に仮設住宅で生活することになる。しかし、一般的なプレハブ応急仮設住宅の環境は窮屈かつ劣悪であり、被災者は厳しい環境での生活再建を余儀なくされている。この中で木造の応急仮設住宅は比較的住み心地が良く、住民からも高い評価を受けているが充分とはいいがたく、使用後の再利用、再資源化についてはあまり考慮されていない。本研究では災害救助法の改定に合わせ生活環境を改善すると同時に、建材再利用による多目的転用を考慮したシステムを提案する。

生活面では、従来の2~3人用の仮設一戸当たりの面積を約1.3倍とした。居住空間や収納を拡大し、これまでほとんどなかった脱衣スペースも確保した。構造面では、柱と柱の間に落とし込む角型の壁面パネルで壁を組む仕様とした。部材を規格化、小型化することによって、再利用しやすいシステムになると考える。また、倉庫やコテージに建材を転用することも考慮している。

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