拓殖大学
工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第30回「卒業・修了展」
デイサービスで活用する色を用いたレクリエーションツール
- 大給 麻央
- 工学部 デザイン学科 用品設計研究室
本研究では、デイサービスで使われるレクリエーションツールについて、高齢者が受け入れやすい要素を、(1)ひとりでも取り組める(2)達成感が得られる(3)結果を残すことができる(4)明るく楽しい気持ちになるとした。特に(4)が重要と考え、「色」を取り入れることにより、楽しく取り組むことができる6種類のツールを提案した。
図1は同形状・同寸法のピースを組み合わせ、幾何学パターンをつくるパズル、図2は色の神経衰弱が楽しめるツール、図3は配色を楽しむパズル、図4は同色で幾何学形態をつくるパズル、図5は平面状に立体形状を描くツール、図6は異なる6色を持つ立方体を組み合わせるパズルである。いずれのツールも、使用した色は高齢者の色の見え方を実験して決定し、染色した。ツールを使用した高齢者からは、難易度の違いがあり、組み合わせが複数できる点が評価され、レクリエーションツールとしての利用の可能性が示唆された。