卒展レポート

拓殖大学

拓殖大学 工学部 情報・デザイン・メディア学系 卒展

  • 新しいアプローチによる竹工芸製品産業の発展への取り組み
  • 新しいアプローチによる竹工芸製品産業の発展への取り組み
  • 新しいアプローチによる竹工芸製品産業の発展への取り組み
  • 新しいアプローチによる竹工芸製品産業の発展への取り組み

新しいアプローチによる竹工芸製品産業の発展への取り組み

晴披 佑太
工学部デザイン学科 プロダクトデザイン研究室

エコやJAPANブランドとして竹産業、工芸品産業共に注目されている。しかし、日本文化と共に発展してきた竹工芸は現在、機械により大量生産されたプラスチック製品や安価な輸入竹製品により日本の竹工芸品の需要が激減し、生産者の減少や高齢化を招き竹工芸の発展は著しく停滞している。そんな竹工芸品産業に対し、次世代加工機のひとつであるレーザー加工機を用いることで手作業では不可能であった加工を竹に施し、新たな工芸「次世代工芸」を目指しスピーカーの制作にあたった。一つ目は伝統的な編み方である六つ目編みをレーザー彫刻で表現した。彫刻による立体感で編まれているように見えることに加え、編みと異なり重なりがなく解けないというメリットもある。二つ目は、平編み状のものをレーザー加工機で切断し規格化。本体を竹集成材で制作した。熟練した技術によって作られる様々な編み方などを現代のプロダクトに適用することにより竹工芸品が美術品として保存されるのではなく実際に使われる用品として伝承されることが期待できる。

作品一覧