卒展レポート

拓殖大学

拓殖大学 工学部 情報・デザイン・メディア学系 卒展

  • イグサを用いたインテリアアイテム
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イグサを用いたインテリアアイテム

吉村 由香里
工学部デザイン学科 室内設計研究室

イグサは吸放湿性や断熱性に優れた性質を持ち、日本の高温多湿の気候に合うことから畳として私たちの生活に深く関わってきた。しかし近年、和室の減少による畳離れとともにイグサの需要も減少している。そこで和室以外でも畳やござとは異なるかたちで室内空間にイグサの効能を発揮することができるアイテムとして、壁面パネルとタペストリーに着目し、igusa tabaneとigusa koushiを制作した。igusa tabaneは染色されたイグサを束ね連結することでイグサの使用量を確保することができると同時に、立体的な面を構成することで光の方向や配置方向によって表情が変化する。またイグサをケナフの繊維に漉き込んだケナフ紙を制作し、これと合わせて壁面装飾ボードとした。900㎜×1200㎜の構成で畳約1.3畳分のイグサを使用している。igusa koushiはイグサとタイベックシートを組み合わせたタペストリーである。切込みを入れたタイベックシートにイグサを通し、ミシンによるステッチで固定した。イグサの直線性を活かし縦横に格子状に組み込み、イグサとステッチの配色で変化のあるパターンを構成している。

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