拓殖大学
拓殖大学 工学部 情報・デザイン・メディア学系 卒展
速度感変化を促す路面標示シークエンスデザイン
- 峰田 翔太郎
- 工学部デザイン学科 シビックデザイン研究室
路面標示とはカーブの手前などの路面に施工されている図形や舗装などを組み合わせた減速を促す標示のことである。これらは路面を構成している要素を変化させることで、より減速効果を高める。本研究は要素の変化と運転手の体感する速度の関係性の調査研究を行った。はじめに要素の整理を行い図形と舗装に分類した。それらの要素を用いてモデルを作成後、印象評価実験を実施した。実験結果から判明した減速を促す効果のある要素変化を利用して路面標示シークエンスデザインを行った。その路面に使用した図形と舗装は減速効果があったもの、図形の意図が理解できるもの、運転手の粗放性を下げるものとして破線図形・ブロック舗装を使用した。破線図形はカーブに接近に伴ってピッチが密になり速度感を向上させ、ブロック舗装は路肩に標示することで他要素との調和と粗放性の抑制を行い、ブロックを矢印に変化させ側面に段階的に移動することで衝突の危険が見込まれるカーブ側面に運転手の注意を集中させた。カーブ進入後は路面を赤褐色で覆いカーブを空間的に意識させた。