拓殖大学
拓殖大学 工学部 情報・デザイン・メディア学系 卒展
南三陸町 復興の橋
- 尾田 健太
- 工学部デザイン学科 シビックデザイン研究室
南三陸町は東日本大震災による津波の影響で多大な被害を受けた。これからの復興として隈研吾建築都市設計事務所による「ウォーカブルなまち」「襞をもったまち」をテーマとして、南三陸町を新しい観光地として生まれ変える計画が進んでいる。そこで本研究では前述した「ウォーカブルなまち」をベースに八幡川中心とした生まれ変わった町を散策でき、「人の流れを作り出す」ことを目的とした歩道橋のデザインを提案する。今回デザイン提案をする上でのコンセプトを「人の動線を繋ぐ」「眺めをつくる」「人と空間を繋ぐ」の3つに設定。橋を中心に商業施設や公園への動線を作り出し、橋の線形形状を海側と街側にせり出す2本のルートとすることで、橋の上から南三陸町の街並みと海岸を眺めやすい形状とした。また橋の構造はシンメトリー構造とし、見るものの安定感と美しさを感じるようデザインした。加えて本橋からつながる公園の上を通る空中回廊の提案を行う。これは本橋と国道を同じ標高で結び、公園の緑や町を眺めながら散策することができる。