拓殖大学
拓殖大学 工学部 情報・デザイン・メディア学系 卒展
地域の防災意識を高める道の駅
- 森山 勝伍
- 工学部デザイン学科 室内設計研究室
昨今、災害時に道の駅が防災拠点として機能したことに注目し、東京都唯一の道の駅「八王子滝山」を設定地とした。従来の道の駅三大基本機能と「道の駅滝山」の既存防災設備の他、「使う防災」をテーマに防災施設・設備を備えた。地域住民のみならず他県からの利用者へも、必要な知識を供し対応力を養う。また、より強固な共助の関係を築くためのイベント開催を前提に計画し、平常時と災害時のそれぞれに機能を発揮する提案とした。具体的には、農作物の地産地消をはじめ、多摩産材を屋内外に使用し、利用者の多摩産材に対する理解を深める。さらに、市内の小中学校を対象とした防災研修等も定期的に開催し、若い世代の「自助・共助」の力を育む。施設中央には、独立した情報発信センターを配置し24時間情報発信を行う。敷地内の舗装には織物の町八王子をイメージしたパターンを施し、各施設への誘導導線とした。道の駅の基本機能を軸に防災拠点化することで、比較的容易に「自助・共助」の意識を形成でき、定期的なイベント開催でさらなる地域活性に貢献する。