拓殖大学
拓殖大学 工学部 情報・デザイン・メディア学系 卒展
“for me”女性に配慮した防災用品の提案
- 森 優菜
- 工学部デザイン学科 用品設計研究室
災害に対する備蓄は、女性に十分でない現状があり、備蓄に頼るだけでなく、自ら備えることが重要といえる。本研究では、震災経験をした女性の意見を調査し、災害時における女性特有の問題に対応することを目的とした防災用品を3種類提案した。ひとつめは、長時間の避難に対応できる防災用品で、長方形の袋状になったシートを可変させることで着用したり、袋をかぶって着替えたり、寝袋にすることができる。首元につけたパーツは、頭や顔、首を覆うことができる。ふたつめは、移動の際に対応できる防災用品で、円形のシートを可変させることで着用したり、バッグに可変したり、視線を遮ることができる。みっつめは、身体を保護できる防災用品で、円形のシートを着用することや、付属のパーツで頭、顔、首、腕、足を覆うことができる。これらはいずれも普段バッグに入れて持ち歩いたり、目につく場所に置くことができるよう、透明袋に入れてコンパクト化した。また、もしもの際に目につきやすくする、沈む気持ちを少しでも明るくするために、カラフルな色彩を施した。