会社概要や経営理念を説明するときに利用されるホームページは，簡単にアクセスすることができる点や大量の情報を入手ことができるという点がクローズアップされがちであるが，紙媒体のパンフレットには，身体動作とイメージを結びつけた構造にすることよって，伝えたい内容を直感的に理解してもらうことができると考えた.
そこで会社の経営理念としてよく挙げられる「丁寧」「親身」，「スピーディ」のイメージを身体動作によって想起させることで効果的に伝えることができるデザイン構成要素を明らかにすることを目的とし，構造の設計とアインケートを繰り返した．
その結果，「丁寧」はお辞儀をイメージした構造から規律正しくスムーズに展開される動きが要素であること，「親身」は手を開くイメージから緩やかに開いていくような展開の動きが，「スピーディ」は駆け抜けるというイメージから素早くかつ進んでいく動きを見せる展開が，それぞれの印象を与える要素であることを明らかにすることができた．
これらを実際の建築会社のパンフレットとして制作した