“COCOCHIGAE”は人生におけるライフステージの変化にあわせて,その時々で最適な住空間を自ら作り出すことのできるシステムです。身体の成長や心境の変化に、個室と共用空間との関係性を変えることで対応します。そのアイデアにあわせて制作した”SETTLE”は壁、扉、収納の機能をもつ新しい建具です。車輪による移動が可能となっており移動させることで、関係性を変化させることができます。

例えば、子どもが幼い時には個室は狭く、共用空間は広く遊べるようにします。そして、成長するにつれて個室を広く共用空間は段階的に縮小し廊下に近いものになります。このような動きは、子どもの心境の変化ともリンクし、家族の距離感を反映させて、調整されます。間取りの構成を変えることで住み心地や使い心地、居心地を常に最適な状態に保ち、家族との快適なコミュニケーションを促す住宅システムの提案です。