卒展レポート

金沢美術工芸大学

金沢美術工芸大学 第59回 美術工芸学部卒業制作展/第36回 大学院修士課程修了制作展

  • interior cell – アルゴリズムを用いたプロダクトマテリアルのデザイン –
  • interior cell – アルゴリズムを用いたプロダクトマテリアルのデザイン –
  • interior cell – アルゴリズムを用いたプロダクトマテリアルのデザイン –

interior cell – アルゴリズムを用いたプロダクトマテリアルのデザイン –

薄上 紘太郎
大学院 美術工芸研究科 デザイン専攻 製品デザインコース

現在、デジタルファブリケーション技術の普及によって、今までのように道具そのものを輸送・ 販売するだけではなくデータだけを送り、その場で出力できる世界が現実になりつつある。また、ライフスタイルによって形の多様性を増しているインテリアの領域においては、その需要はさらに高まるのではないかと考えた。そこで、自然界にあるアルゴリズムをヒントに形をつくる種とも言える法則をデザインし、システムとして提案する。これにより、空間の中で同じモジュールを持ちつつも、ユーザーの好みや使用 シーンに合わせて多様に変化するプロダクトが可能となる。特にアルゴリズミック・デザインの特徴とも言えるパターンの密度の変化とそ れが生む効果について研究を重ね、最終成果物としてはレーザーカット加工を用いた樹脂板に より構成されるパーテーションユニットを制作した。また、空間の境の認識をパラメトリックに操作することで、人間の空間認知への理解にも繋がるのではないかと考えている。

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