卒展レポート

金沢美術工芸大学

金沢美術工芸大学 第59回 美術工芸学部卒業制作展/第36回 大学院修士課程修了制作展

  • 地域資源を活かしたまちづくり -大垣市役所前公園・mio-
  • 地域資源を活かしたまちづくり -大垣市役所前公園・mio-
  • 地域資源を活かしたまちづくり -大垣市役所前公園・mio-

地域資源を活かしたまちづくり -大垣市役所前公園・mio-

奥田 亜美
美術工芸学部デザイン科 環境デザイン専攻

まちづくりのあるべき形とはどのようなものだろうか。
それは暮らしの様子を明確化すること、今あるものや住人たちが積み重ねてきた生活の中の「地域資源を活かしたまちづくり」がそれであると私は思う。

現在、岐阜県大垣市では市役所を移設新築するにあたり、跡地に公園を設置する計画がされており、住人の間でもワークショップを行う等の積極的な話し合いが進められている。その話を受け、大垣市の地域資源である「水」を身近に感じる公園を提案する。

地下水が豊富で湧水を利用する生活の仕組みが根付くこの街の特性を、植栽や仕上げ素材に落とし込んで表現した。この公園は川と市役所に向き合い、四季折々の植物と水場空間を公園内に引き込むことで人々のよりどころと心地よさを創り住民生活の一部となる。そして、観光地と主要交通拠点を繋ぐ役割を持たすことで、観光客は生活の様子を垣間見ることができる。両者にとって魅力のある街の形をつくる一助となる。

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