金沢美術工芸大学
金沢美術工芸大学 第59回 美術工芸学部卒業制作展/第36回 大学院修士課程修了制作展
電気自動車に搭載するAED「pios」
- 秋山 朝子
- 美術工芸学部デザイン科 製品デザイン専攻
毎年約7万人が心停止により亡くなっているが、AEDの使用によって助かった命は全体のわずか3%であり、世間のAEDに対する意識が低いのは明らかである。AEDが設置されていても使い方やそれがいかに効果的なものかが認識されていなければ、それはたちまち意味のないものになってしまう。このような現状がある中、私は医療技術の発展に伴い、それを取り巻く環境の発展も不可欠であると考えた。今回提案するAEDは電気自動車に搭載を義務付け、AEDをより身近にするというものである。車載することによって、事故が起こった時にも素早く対応でき、また電気自動車にはAEDが搭載しているという認識が普及することで誰もが簡単にAEDの場所を認知できる。普段はトランクの専用ポケットに収納しておくと無接点充電によって常に充電状態が保たれ、緊急時に使えないといったトラブルを回避できる。またディスプレイにより使い方を視覚的に伝える、パッドを貼る位置を明示するなど、従来のものよりわかりやすいデザインになっている。