愛知淑徳大学
愛知淑徳大学 都市環境デザインコース 2016 卒業プロジェクト展
Highway complex
- 福嶋 知子
- メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 都市環境デザインコース
現在自動車は多くの人々にとって、日常生活に欠かせない存在である。特に地方都市では移動手段のベースが自動車である。しかし、自動車が普及したことで交通事故や大気汚染などの自動車に関連する問題が目立っている。そのような様々な問題の解決に向けて各自動車会社は開発を進めており、今、新たな車社会が始まろうとしている。そこで、進展していく車社会に対応した新しい建築の形態が生まれるのではないかと考え本計画を行った。
2050年、完全自動運転車が実用化や、パーソナルモビリティが普及し、自動車に乗ることのハードルが下がる。完全に分離されていた建物・自動車・歩行者の道の境界が緩和されていく。建物内部を自動車が走るようになる。車の世界と建物の境界がなくなった道のような建築を考える。
「クルマのまち」である愛知県豊田市の豊田ジャンクション一帯を対象敷地とする。豊田ジャンクションは名古屋、東京方面、大阪方面、北陸方面と4方面からの分岐点であり、多方面から車が行き交う。さらに日本で唯一「ハーフタービン型」という形をしており、シンボル性もある。そこに交通インフラと人が混ざり合うような新たなモビリティ社会を発信する施設を提案する。
ビジネスを目的とした宿泊者が多いこともふまえ、ホテル、ホール、オフィス、ギャラリーの機能を持たせる。訪れた人だけでなく、高速道路を行き交う車からも注目を浴びる。トヨタのシンボルとなり多くの人々がつながる。