卒展レポート

愛知淑徳大学

愛知淑徳大学 都市環境デザインコース 2016 卒業プロジェクト展

  • 杜のようちえん
  • 杜のようちえん
  • 杜のようちえん

杜のようちえん

成竹 雅
メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 都市環境デザインコース

幼児を取り巻く環境として、住宅・駐車場・道路をびっしり建てたため緑地や休閑地の減少へとつながった空間的生活条件の変化。それによってのびのびと遊べる場所が減り、外から中で遊ぶようになる引きこもりの増加などの問題があげられる。これらの問題解決策の一つとして里まち型杜のようちえんを提案する。

舞台は都心 錦2丁目長者町。
長者町は北に名古屋城、南に白川公園や世界一大きな科学館、東にテレビ塔、西に名古屋駅といった名古屋の都心地区にあり、戦後日本三大繊維問屋街のひとつとして発達し、現在はカフェやベーカリーなどのお店も増え、あいちトリエンナーレのまちなか会場に選ばれるなど、新たな文化の息吹が感じられるまちである。

その中には24時間体制の保育所がビルの中に2カ所あり、閉鎖的な保育活動が行われているのが現状の中、車が行き交う都心での子どもたちの居場所はビルの中しかないのだろうか、仕方のないことなのだろうか、狭い空間で過ごす子どもたちの悲しい顔を見てまちの大人たちはまちを変えようと会議を繰り返す。子どもたちがまちへと出向き、まちと関わることでコンクリートジャングルに緑や花が増えていき、子育てはまち育てとなり、やがてまち全体が安心して遊べるようちえんとなり、杜のようちえんとなっていく。

この絵本を通して、まち、子ども、ようちえんなどの関わりについて考えてもらいたい。

作品一覧