卒展レポート

愛知淑徳大学

愛知淑徳大学 都市環境デザインコース 2016 卒業プロジェクト展

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まちをかんがえる

大溢 隆太
メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 都市環境デザインコース

現代の「まち」は利便性、物資的豊かさに溢れている。「ひと」の心にとっての本来の豊かさ=「しあわせ」とは「ふるさと」にある。これからの私たちの“まちづくり”は、生命を育み、ふるさとの風景(自然・歴史・思い出)を子どもたちに伝えていく「里」と、利便さ・つながり・安心のある「まち」を統合する「里まちづくり」が必要になってくるのではないか。

本制作では、私が育ったまち・ふるさとである、愛知県長久手市を舞台に、これからの住環境の未来を考えることの大切さ、及び、育ったまちへの“すき”を気付かせる“きっかけ”をつくる、「まちづくり絵本」として表現した。生命育む「里」と便利さの「まち」を並行して。時間をかけて進行「~ing」していかなければならない。「里」と「まち」が調和していく姿(=match+~ing)の意味を込めての絵本タイトル「里まちing」である。絵本とはいえ、読み手のターゲットは子どもではなく大人であり、言葉と絵のチカラをもって作品にあたたかみをもたせ、疲弊した大人達のまちづくり的発想を柔らかくすることが目的である。

「豊かさと環境と記憶のバランスをとるのは誰にだってむずかしいこと」

ひとには誰だって居心地のいい“ふるさと”があることを忘れずにいてほしい。
愛すべきふるさととしての「まち」を目指して。

作品一覧