愛知淑徳大学
愛知淑徳大学 都市環境デザインコース 2016 卒業プロジェクト展
いろのチカラ、いろからヒントを
- 浅井 咲耶
- メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 都市環境デザインコース
私たちの生活は、様々な色に囲まれている。
この色一つ一つに、どのような目的があり、どのような効果があるのか、考えたことはあるだろうか。色はわたしたちが思っている以上に人の心の働きに影響を与えている。世の中にあるもの全てに色がついていて、もの作りに携わる人が決めている。人はこの色をデザインとして受けとるが、作り手は色の心理学をもとに配色を選んでいる。無意識にわたしたちは色に誘導されているが、逆を言えばそれぞれの色の働きや、どのように人に影響するのか色彩の作用を知っていれば人の心理や行動を目的の方向へ誘導することができるのだ。
しかし、同じ色でも、人によって最初にでてくるイメージが異なることがある。それは今までの体験の中から強く残るものから浮かび上がってくるため。また、同じような環境で生活している人同士では色に対して類似的な連想がでてくる傾向がある。このように、おとなとこども、そして人の文化や生活によって色のイメージが異なるという点を活かし、こどもからおとなまで色を楽しむことができるモノを制作したい、というおもいから絵本を制作。
色の捉え方はそれぞれ異なり、自由である。この絵本には答えはない。色と遊ぶ絵本である。