日本大学芸術学部
born
奥井 渉太 / 美術学科 絵画コース(版画)
私は大学3年の時に版画専攻に進み、1年間、リトグラフ、木版、銅版の技法を学んだ。銅版の授業では直接技法、腐蝕技法を実践し、技法の多さ、摺り上がった時のインクの力強い感じが気に入った。私は、エングレービング、ビュランという道具を使う銅版の直接技法で制作している。この技法が一番、版画という間接的なものの中で、直接的に制作でき、魅力があると感じる。また、ビュランという道具で線を彫るのは快感なのである。ただ、一本一本、丁寧に彫る技法なので時間がかかるものである。これからの人生、可能な限り美しい線を多く描いていけたらいいと思う。