デジタルハリウッド大学
ありがとうの場所
佐藤 真奈海 / デジタルコミュニケーション学部デジタルコンテンツ学科
コンセプトは【今までもらった「ありがとう」のお返し】です。
「ありがとう」をもらえたのは、本来ならば何もないその場所に「私が居られる・必要とされる場所」があったからだと思い、「ありがとう」を返したいと思いました。さらに、この作品に触れることで、来場者が日常に隠れている「ありがとう」に気付いたり、発見したりするきっかけになればと思い制作しました。
制作物はスタンプと紙です。どちらもアナログの制作なのですが、実際に手でスタンプを彫り、紙を漉くことで、より自分の気持ちを作品に込められると思い選択しました。この作品は制作して展示するだけでは終わらず、来場者の方が実際に手に取り、体験することで完成します。作品に触れ、「ありがとう」という言葉をきっかけに「やってよかった!」「またがんばろう!」という気持ちの変換装置に。手に取れるものにすることで、相手にメッセージを渡せる気持ちの伝達装置の役割を果たします。
照れくさくて言葉にするのが上手ではない人も、「ありがとう」のスタンプを紙におして相手に渡すことで、気持ちを伝達することができるのではないかと思いました。そうすることで、私が表現する「ありがとう」と、来場者の方が表現する「ありがとう」で展示空間はいっぱいになり、「ありがとうの場所」という作品が完成します。