東京造形大学
ZOKEI展 2019年度 東京造形大学卒業研究・卒業制作展
ナヤミビト
- 岩森 咲季
- 造形学部 美術学科 彫刻
この作品は記憶の中の人物を彫刻として表している。記憶とは現実そのままではなく自分というフィルターを通して現れたものである。それを彫刻という形で客観化することは自己について考える行為になる。この行為によって人間の核心に迫りたいと考えている。
鉄溶接の技法は分割された部分を構成することにより、人間の姿が全体像として次第と立ち上がってくる。これは記憶のあり方に近いと考えている。こうしたことが鉄溶接による人物像を制作するようになった理由といえる。