卒展レポート

東京造形大学

ZOKEI展 2019年度 東京造形大学卒業研究・卒業制作展

  • ぬいぐるみ型転生装置
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ぬいぐるみ型転生装置

小川 紗奈
造形学部 美術学科 絵画

ぬいぐるみ型の棺桶兼ゆりかご=転生装置。17年間ずっと大事にしてきた少し困った顔をしているビーグル犬のぬいぐるみ〈ミルクさん〉をモチーフにした作品。ミルクさんはしっかりしており、穏やかで優しく綺麗。私とは真逆である。私はミルクさんに理想の自分を反映している。

辛い時もずっとそばにおり心の支えであったミルクさんに死んでからもずっと一緒にいて守っていて欲しい。これらの重たい気持ちが混ざり合って、『理想の自分を投影してきたミルクさんの形をした棺桶の中で眠りについたら、その中でなら蛹が蝶になるようにメタモルフォーゼしていけるのではないか。ミルクさんの形をしたゆりかごの中で生まれ直せたら別の世界で穏やかで素敵な自分になれるのではないか。』という妄信から作り上げた棺桶兼ゆりかごの転生装置。

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