卒展レポート

東京造形大学

ZOKEI展 2019年度 東京造形大学卒業研究・卒業制作展

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ATLAS

實重 冴映
造形学部 デザイン学科 グラフィックデザイン

鉛筆である物体の輪郭線を描きます。線の模様をつけペンでゆっくりと、時には素早く形に沿って描いていきます。輪郭線を消すと、現れたのはある物体だった時とは全く印象の異なるものでした。

ところで、私は死んだことがありません。解剖もされたことがありません。自分の皮膚を消したら、一体何が現れるのでしょうか。

人間は人間を解剖することでその存在や仕組みを知ります。人間のある骨は回転し、ある筋肉は収縮します。その働きによって形が異なります。医学書にあるそれらは、実に魅力的な形をしています。

このアトラスは、そんな人間の骨や筋肉の形に沿って模様を描くことで何が現れるのかを研究したものです。

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