東北工業大学
東北工業大学 クリエイティブデザイン学科卒業制作展
練り込み技法を用いた生活雑器の制作
- 千葉 未咲
- ライフデザイン学部 クリエイティブデザイン学科
陶芸の技法の中で、粘土の上から色や模様を付けるのではなく、粘土そのものを用いて模様を作り上げる練り込みの技法は、機械では作り出せない素朴さ、温かみを感じさせるものであり、自身の表現力が重要な作品であるように感じられた。私はこの練り込みの作品の中にある温かみや表現をより多くの人に知ってもらいたいと考え制作を行った。制作した作品は、ティーカップ&ティーソーサー、ティーポットとシュガーポット、小皿のティーセットが2セット、大皿である。ティーセットはセットごとに使用する顔料を統一している。大皿に関しては、各ティーセットで用いた顔料2色を使用し両セットとの調和を図った。今回用いた信楽すいひ粘土は色の違いが見えにくい粘土であったこともあり、より鮮やかに色を出すため、顔料の量の細かな調整に苦労したが、あれこれと試行錯誤をし、失敗を重ねながら作品をより良きものに仕上げていく行為は楽しかった。