卒展レポート

東北工業大学

東北工業大学 クリエイティブデザイン学科卒業制作展

  • 細菌をテーマとしたインスタレーション -鍛金と彫金の技法を用いて-
  • 細菌をテーマとしたインスタレーション -鍛金と彫金の技法を用いて-
  • 細菌をテーマとしたインスタレーション -鍛金と彫金の技法を用いて-

細菌をテーマとしたインスタレーション -鍛金と彫金の技法を用いて-

渡邉 未来
ライフデザイン学部 クリエイティブデザイン学科

日常生活では見られない細菌を物理的に存在させ、「見る意識を持つ」大切さを訴えた。作品全体は、架空に存在する細菌の一部である。

全て同じ種類の細菌であり、大きさは生きた年数(時間)に比例している。基本的に増殖したての物は小さく、徐々に大きくなっていくが、正常な細菌で増殖出来なかったものは、周辺の細菌を吸収し、形が横長に変化する。いい事も悪い事もせず、ただ存在しているだけで、存在を認める事がこの細菌の在り方である。世界が続く限り増殖し続ける。

近寄って眺める人もいれば、遠くから眺める人もいるように、見る人によって視点は変化し、そこから膨らむイメージも人それぞれ違う。見た人が認識している世界は、正解も不正解もなく、本人の感じたままが真実であり、その感じた気持ちに気づく事がこの作品を見る上で欠かせないのである。

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