見落としてしまいがちな水の美しさや価値を伝えることで、日常生活をもっと楽しくする本を制作しようと考えた。また、制作する本を通して、水だけではなく、生活の中でありふれたものに対して、「美しい」とか「面白い」などと思う感覚、感動を思い出してもらえるのではないかと考えた。

あえて情報を限定することによって、水の流れや音、変わり続ける光の反射など、読む人自身が実際に確かめるきっかけにしたいと考え、本という媒体を選んだ。本では動きや音は伝えられないが、本には知識や情報を伝えるだけでなく、手触りや重さなどの印象によって、感覚的に記憶に残すという機能もあると考える。そのため、より存在感があり、印象に残るハードカバー製本を採用した。

タイトル：and Water
サイズ：H260×W192（mm）
ページ：100ページ（表紙、裏表紙含む）
仕様：糸綴じ、ハードカバー
内容：
1.Discover Water
本来水を見ることを目的に訪れる場所ではない水族館や公園で発見した水の魅力を紹介する。
2.What is water
水とは何なのか？特徴や人との関わりを、ダイアグラムを用いながら紹介する。
3.Variety of water
水に関わる漢字や言葉、単位など、少し変わった視点から紹介する。
4.Play with water
絵の具や洗剤と合わさると、水にしかできない模様や現象が起きる。実際に実験を行い、その結果をスタジオで撮影した。
5.Snap of water
何気ない日常の中の水の魅力。起きてから寝るまでに様々な水の姿を、使い捨てのインスタントカメラで撮影した。