平安時代に誕生した文学である枕草子の日常生活の「もの」「こと」に対して鋭い感覚で捉える感性を理解し、生活の中で今まで意識していなかったことに目を向け、新しい発見を得てもらうことを目的に、電子書籍とインテリアプロジェクターの組み合わせで文学の世界を体感できるメディアの作成を行った。枕草子の文章を電子書籍という形でタブレットに表示させ、それをネットワークを通じてプロジェクターと連携させることによって、電子書籍のページをめくるという作業にプロジェクターが反応し映像が切り替わるシステムを作った。各ページの世界を映像で表現し、映像の切り替えによって違った空間を体感できる。電子書籍のアプリケーション作成ツールとして「Xcode」を利用した。プロジェクターから投影される映像の切り替えと再生は「Processing」というソフトウェアを利用した。「Xcode」と「Processing」をネットワークで連携させる仲介には「OSC」という通信プロトコルを利用した。