東北工業大学
東北工業大学 クリエイティブデザイン学科卒業制作展
フレキシブルデスクの提案
- 藤原 千佳
- ライフデザイン学部 クリエイティブデザイン学科
現在、家庭での学習環境は変わりつつある。幼いころはリビングやダイニングで学習し、中学生から自室で学習する人が増え、進路によっては一人暮らしの部屋になる。また学年が上がるごとに教科書の量も増減するため、学習場所や教科書量の変化に対応できるフレキシブルデスクを提案する。
机の高さ調整は円筒丁番とボールキャッチにより脚を折りたたむことによって行う。レッグジョイントを使い脚を脱着可能にしたため、運搬時に分解して運べる。天板は、裏側は部分的に鉄板を仕込み、磁石付きの電源タップを取り付け可能にし、表は経年劣化を防ぐためメラミン化粧板を張った。収納箱はトルクヒンジを用いた中折れ式の構造により、収納物の変化に応じてサイズを替えられる。また、上部と下部に8つずつ入れたネオジウム磁石により、閉じた状態で天板の裏に張り付けることでき、また開いた状態で収納箱同士も積み重ねて使える。主材料はブナ材を使用し、木材部分の塗装はオスモカラーでオイル仕上げとした。寸法は机の状態で幅1000×奥行き500×高さ732mm、座卓の状態で幅1000×奥行き500×高さ390mm、収納箱を折りたたんだ状態で幅280×奥行き28×高さ356mm、開いた状態で幅280×奥行き258×高さ356mmである。