卒展レポート

大阪工業大学

大阪工業大学 工学部 空間デザイン学科 第12回 卒業作品展

弾性接着剤を用いた杉成形合板椅子のデザイン提案

弾性接着剤を用いた杉成形合板椅子のデザイン提案

恒石 隆佑
UXデザイン研究室

林野庁による森林・林業白書には、日本の国土は約66%が森林と説明される。先進国の中では世界有数の森林大国だが、木材自給率は約36%と低い。木材生産が主な目的である人工林は約9割が針葉樹であり、国産針葉樹材は比較的豊富であるが、その用途は建築構造や内装などの用途に限られる。

そこで国産材の自給率向上を目指し、針葉樹材を用いた椅子のデザインを提案する。しかし強度が比較的低い針葉樹材を用いて椅子を製作するには新しい構造や加工方法が必要である。そこで針葉樹突板を弾性樹脂で積層することでクッション性を生み出す「やわらかい木」を実現する木材加工技術に注目した。「やわらかい木」を利用することで針葉樹の特性を活かした和室に合う一人掛けソファを提案する。

(優秀賞)

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