卒展レポート

大阪工業大学

大阪工業大学 工学部 空間デザイン学科 第11回 卒業作品展

  • 波間に現れる光明の兆し ─獲る、商う、食す、学ぶ魚市場─
  • 波間に現れる光明の兆し ─獲る、商う、食す、学ぶ魚市場─
  • 波間に現れる光明の兆し ─獲る、商う、食す、学ぶ魚市場─
  • 波間に現れる光明の兆し ─獲る、商う、食す、学ぶ魚市場─

波間に現れる光明の兆し ─獲る、商う、食す、学ぶ魚市場─

杉村 紘平
ロボティクス&デザイン工学部空間デザイン学科

近年、益々問題視されるようになってきた水産業。乱獲や人々の活動に伴う水質環境の悪化や地球温暖化などによって、海の生物が生活する環境は悪くなる一方である。また、漁師の後継者不足や魚離れによる食文化衰退の危惧など、安全で充分な水産資源の獲得、食文化の伝達がこれからの重要な課題であり、日本の水産業を取り巻く状況は大きな転換期を迎えている。

しかし、この問題をよく知るのは水産業に関わりのあるごく一部の人だけである。関係者以外の人々はこれらの問題をニュースなどで見ることはあっても軽視していて、普段の生活では事の重大さを知る機会はほとんど無い。よって水産業を身近に感じてもらうためには食の魅力だけでなく、魚との触れ合いや実際の水産の仕事を体験できるような施設が必要なのではないかと考える。魚食の情報を開示するとともに、漁師の後継者獲得や水産資源の保全に向き合うきっかけとなるような魚市場を提案する。

(建築部門賞)

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