卒展レポート

大阪工業大学

大阪工業大学 工学部 空間デザイン学科 第11回 卒業作品展

  • よみがえる中津川の記憶 ─商店街の再生計画─
  • よみがえる中津川の記憶 ─商店街の再生計画─
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よみがえる中津川の記憶 ─商店街の再生計画─

川野 良太
前島 啓人
ロボティクス&デザイン工学部空間デザイン学科

商店街は戦後復興期から高度成長期にかけて数を増やしてきたが、百貨店や大型商業施設の登場により徐々に衰退していき、店舗数の減少、空き家店舗の増加により商店街は廃れていった。野里本町商店街もそのひとつで、この地には中津川が流れていたが1889年の淀川改修工事により埋められてしまった。川が流れていた歴史からその周辺で泳いでいた魚を調査した。その結果、アユ、スズキ、ナマズなどの魚が泳いでいた。「野里の渡し」という大阪から尼崎まで設けられた渡しも存在した。

そこから商店街に周辺に泳いでいる魚を水槽に展示する水槽商店街を考えた。アーケード上部には水を張り、日の光で地面に水面が投影され、川が流れていたと感じられる。また、住人や誰でも気軽に集まれる地域コミュニティを形成する場所を提供しようと、集合スペースとして使用できる商店街にした。水槽を見たり座って会話を楽しむ、買い物ついでに水槽を眺めるなど様々な用途として利用できる。

(インテリア部門賞)

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