武蔵野美術大学
令和元年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展
Words Are Chameleons
―言葉の印象が変化する理由―
- 柳田真優
- 視覚伝達デザイン学科
言葉は、「カメレオン」だ。
カメレオンが周りの環境や自分の気分によって姿の印象を変えるのと同様に、私達人間の言葉がもつ印象も変幻自在である。同じ言葉でも、状況、文化、話し手や聞き手の立場、態度、表情、意図……といった言語・非言語問わず様々な要因によってがらりとその意味やイメージは変化していく。私はそのような「言葉から受ける印象」とそれらを左右する理由に着目し、卒業制作のテーマとした。
変化する面白さを意味する「言葉はカメレオン」をコアコンセプトに、言語のイメージが変わる理由を十の項目に分類し、日本語話者と英語話者のどちらもが楽しめる形式の絵本シリーズを製作した。多様な角度からの切り口を通して「言葉のニュアンス」を体感できるように工夫を凝らしている。
本作品を通じて日常の中での言葉の使い方・使われ方を意識すること、さらに「言葉」を通して私達が世の中をどのように見ているのか、言葉と社会がどのように影響し合っているのか、についても考えるきっかけとなれば幸いである。