卒展レポート

東京工芸大学

東京工芸大学 芸術学部卒業・大学院修了制作展 2019

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武思

門脇 理紗
芸術学部 デザイン学科 映像情報デザイン領域

クッキーや麺類などの生地を潰すことで目で見える面積が広がるように、武将の台に乗ると、その人物に隠れていた気持ちがはみ出して溢れ出ます。

外側の武将の台にある板を中心の台に持って行き、中心に乗ることで外側の武将への気持ちがはみ出し、重心を移動するように回転すると誰に対しての気持ちを見るか選べます。外側の武将の台に乗ると、中心にいる武将への気持ちがはみ出します。様々な武将の視点に立つことで、教科書では客観的な視点で取り扱っていた歴史を主観で見ることができ、つまらないと思われがちな歴史に親しみが持てるようになります。

さらに、台を踏む時の感触を実際に生地全体を広げているような感触の再現にこだわりを持ち、踏んだ際に流れるアニメーションも、感触に合わせたスピードや表現になるように制作することで、体験した人に楽しいと思ってもらえる工夫をしました。そのように楽しみながらこの作品を体験してもらうことで、歴史へ興味が持てなかった人や子供に歴史の面白さに気づいてもらうことができる、歴史の新しい情報取得方法の提案です。

作品一覧