卒展レポート

東京工芸大学

東京工芸大学 芸術学部卒業・大学院修了制作展 2019

  • Colors, shapes, and humans.
  • Colors, shapes, and humans.
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Colors, shapes, and humans.

細川 大蔵
芸術学部 写真学科

いつからか人間は自然をコントロールしているかのようだ。だがある時、自然は地震や台風などといった形で牙をむく。もはや人間は歯向かうどころか、一瞬にして飲み込まれてしまう。コントロールしているように感じているが、自然が牙を向いた時、人間は自分達の無力さに気づく。それを昔から繰り返している。

しかし、自然の中に見える風景や情景は美しい。それ故に、人間が作ったものの中には自然をモチーフにしているものが多い。そして自然と人間、または人工物が交わることで新たに美しいものとして見えてくることがある。日常では気づくことは少ないが、私達の身の回りはそういうもので溢れている。

人間は進化の過程で衣服を纏うようになった。初めは寒さや天敵から身を守るものとしての衣服であったはずだが、徐々に“ファッション”というもう一つの役割を持つようになった。自らの個性や地位などを表すようになっていく。その衣服の色や模様、素材も元は自然がモチーフのものも少なくない。人間という生き物が持つ独自の文化と自然が交わる時、新たな発見があるように思う。

私は人間でも自然でもありたいと思う。その両方から美しさを見たい。一歩、自然に踏み入り、その交わる時を探す。共存の中に現れる美しさや儚さを写真で可視化したい。

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