卒展レポート

東京工芸大学

芸術学部卒業・大学院修了制作展2018

  • 共に育みし、町の映画館
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共に育みし、町の映画館

佐藤 渚彩
芸術学部 映像学科

酒蔵を改装して作られた埼玉県の小さな映画館、深谷シネマ。
市民のために一から再建した映画館と、今や珍しい手描きの映画看板について取り上げたドキュメンタリーです。

館長や市の職員の方に取材を行い、当時の映像と併せて現在に至るまでの変遷を辿ります。
映画看板は初めて深谷シネマに足を運んだ時からずっと気になっていたものです。
ボランティアで描かれているとお聞きし、ぜひ取材させていただきたいとすぐに会いに行きました。

どなたも気さくで飾らない、温かい方々でした。
具体的な経緯や苦労も懐かしむように話してくださり、なかなか見られない裏側の部分が収められたのではないかと思います。

3年生の頃から考えていた構想を形に出来たことはもちろん、卒業制作展の際に選抜作品として評価いただけたことも大変嬉しく思います。
スタッフ、特に撮影には信頼する友人が協力してくれたためやりやすく非常に心強かったです。

作品尺は20分程度ですが、素材の量はその何倍もあります。
貴重なお話ばかりで悩みながら時間をかけて編集しました。

映像技術研究室の作品ではありますが、私は映画調のイメージにしたいという思いがあり仕上がりの雰囲気にもこだわりました。
温かい映画館の空気が少しでも伝われば嬉しいです。

作品一覧