卒展レポート

東京工芸大学

芸術学部卒業・大学院修了制作展2018

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空と

加藤 日向
芸術学部 デザイン学科 空間プロダクト領域

コンセプトは「空を魅せる」。「切り取られた空」と「人の姿勢」に着目したファニチャーと、それらが置かれた公園をデザインした。ファニチャーは、5つの姿勢「寝る・丸まる・座る・寄りかかる・立つ」を、多くの人が比較的使用する休憩などの姿勢として造形化した。それぞれの上部が切り取られ、どの姿勢からでも空が見える。公園は、大都会に居つつも空の存在を認識することが望まれるとして、屋上などではなく、高層ビルが立ち並び人々が行き交うオフィス街の地上に想定した。低い視点から見上げることで得られる「切り取られた都会の空」が人の気持ちを切り替えると考えた。空間構成は、外部との視線が合わないようにファニチャーを「内」に向け、利用者同士で視線が合わないように「段差」をつけている。「青空とそこに浮かぶ雲」に見立て、青色と白色で構成した。仕事の合間などに訪れ、その時々の空を見てゆったりとリフレッシュしてほしい。

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