卒展レポート

東京工芸大学

芸術学部卒業・大学院修了制作展2018

  • Bolero / 美しさと儚さの15分
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Bolero / 美しさと儚さの15分

林 真奈
芸術学部 写真学科

Boleroとはフランスの作曲家、モーリス・ラヴェルが1928年に作曲したバレエ音楽であり、同一のリズムが保持される中で、2種類のメロディーが繰り返されるという特徴的な構成をしています。
1999年に公演された振付家ローラン・プティとバレエダンサー熊川哲也のBoleroは当時幼かった私に強い印象を与えました。この作品には明確なストーリーがなく、ダンサーの表現力や肉体美をより強く鮮明に感じることができます。そして多彩な動きを15分間の中でこなすことは決して容易ではないはずです。
Boleroは彼女達のバレエ人生を映し出しているように思えました。曲が終盤を迎えるにつれて力強く、激しく変化していく踊りが、主役の彼女が日々成長していく姿であるように感じたのです。そして、多くの人から讃えられるようなラストは、私が夢見ていたバレエの目標でもありました。
作中では、ダンサーがBoleroを踊るシーンと、自身とバレエを結ぶ物を撮影しました。

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