卒展レポート

東京工芸大学

芸術学部卒業・大学院修了制作展2018

  • ある世界の可能性
  • ある世界の可能性
  • ある世界の可能性

ある世界の可能性

藤谷 将哉
芸術学部 写真学科

現在、地質学では「人新世」という地質年代に突入したと言われており、それは人類の活動が地球の在り方自体に影響を及ぼす時代のことを意味している。
そのような時代を生きる私達の存在はどのようなものになるのか、やがて到来するであろう未来は、現実味のない不確かな世界として漂っていると感じた。それを契機としてこの制作を始めた。
制作を進めていくにつれ、人間や植物、天体も全て、異質なもの同士が組み合わさって作動している複雑な機械のように感じた。そしてそれは写真にも似ている。
この作品では、写真1枚1枚に決まりきった意味を持たせず、写真同士が作動して現れる、重層的で不確かな世界のイメージを想起させたいと考えた。

作品一覧