夕暮れの公園、一人で遊んでいる女の子。めいちゃん。
めいちゃんのお母さんは羊の着ぐるみです。
二人はとっても仲良しな親子。
今日も手をつないで一緒にお家に帰ります。

よく晴れた日、ピクニックに訪れたたんぽぽの丘で不思議な廃墟を見つけます。
廃墟を探検の途中、迷子になってしまうめいちゃん。
さみしい　さみしい　小さい頃にめいちゃんを置いて行った本当のお母さんのことを思い出してしまうのでした・・・。

「生みの親より育ての親」をテーマとした子と母の親子のお話。

大学ニ年生から掲げ始めた「人と着ぐるみがいっしょに暮らす世界」をコンセプトに、企画、人形造形、セット作りなどを全て一人で行い作り上げた立体アニメーションです。台詞がないため女の子がお母さんを呼ぶ声を平面や手描き素材を用いて表現しました。
手で触れ作ったもの隅々に、また画面からは見えないところに、自分を知ってくれている方々への思いや感謝を補完しています。
自分にできることを一つ一つ遂げて、大学で学び得たことや思い出をたくさん詰め込んだ作品です。