武蔵野美術大学
縁日計画 スマートボール
北嶋 勇佑 / 大学院 造形研究科 美術専攻 版画コース
古くから縁日とは神仏と有縁の日のことで、この日に参詣すると特に御利益があると信じられていました。近年では神社等で行なわれるお祭りの日のことを指す場合が多く見られます。本来、神仏と人との御縁がある日とされている縁日ですが、人と人とのご縁のある日でもあります。神輿を担ぎ、太鼓を鳴らし、地域社会との交流が起こります。露店では子どもや童心に返った大人までも夢中にさせてしまう興味深い日です。スマートボールを介して自分と人とのコミュニケーションを図ります。神仏を崇める為ではなく、そのやり取りの中で発生する縁に注目し、でっち上げの縁日として催しを行なうことで、仮設的な内容ではありますが、その場に生まれるコミュニケーションは仮設的なものではなく本物のやり取りが生まれるものだと考えています。