東北芸術工科大学
夢への侵蝕
矢吹駿 / デザイン工学部建築・環境デザイン学科
夢。眠りから覚めるとすぐに忘れてしまうが、その中でもなぜかずっと忘れられない夢というものが誰にでもあるのではないだろうか。現実の出来事ではないが、見た夢はその人の思い出の1つとして扱うことができるだろう。フロイトが「夢は睡眠の守護者」と述べていたように夢の世界は外界の影響を受けることが多々ある。では寝ている空間によって夢に影響を与えることはできないだろうか。この建築は、ベッドと光と極端な特徴、この3つの要素を持った部屋を10部屋配置したホテルである。このホテルに宿泊することでここでしか体験することのできない夢の世界が待っている。そしてその夢はその人の思い出の1つとなるだろう。この建築は夢の世界を侵蝕する。