大阪工業大学
第8回 大阪工業大学 工学部 空間デザイン学科 卒業作品展
工場勤務の女性が快適に働くことのできる台車の提案
- 平田 瑞樹
- プロダクトデザイン研究室
女性の社会進出が加速する現代。これまで男性中心であった職場においても、女性が活き活きと活躍できる環境が求められる。特に、重筋作業系の工場では、現在、女性の従事者は極めて少ない。しかし、女性の社会進出や少子高齢化に伴い、今後増加が望まれている。
そこで私は『工場勤務の女性が快適に働くことのできる台車』を提案する。この台車の特徴は、リフターを搭載し、工程内で最も身体に負担のかかる『作業時の高低差』を軽減する。また、材料やユーザーの違いによって、使用するトレイやボトルホルダー等をカスタマイズできる。ストッパー等によって、女性が安全に作業できる環境をつくり出す。女性の体格、ふるまい、考え方に寄り添った女性に優しい台車となっている。
検証を行った結果、リフター等を用いたことで、作業工程における作業の高低差はおよそ3分の2に抑えることができた。また、好みの高さに合わせることができるため、作業中のストレスを少なくすることができた。
この提案によって、工場で働く女性がより快適に、より長く働くことができればと考える。
(最優秀賞/清水泰博彰)