登山において、忘れ物をしたことがある人は決して少なくない。ただ、万が一自分が遭難してしまった際に必要なものを忘れたとなっては命の問題につながりかねない。忘れやすいものを忘れないようにするために、普段から身の回りに付いているものに着目した。ジッパーは登山において忘れるはずがないジャケットやザックなどに確実に付いているものだ。

そこで緊急時に必要になるものをジッパーに取り付けることで絶対忘れないようにできるのではないかと考えた。本提案は「ホイッスル」、「ファイヤースターター」、「ID(本人確認が可能な情報)」の3種類のジッパーである。ホイッスルは遭難時において救助を求める際に使用する。ファイヤースターターは火花を起こし、落ち葉や紙などに引火させ、火を起こすために使用。そしてIDは自分が意識不明、または死亡時において自分を発見した相手に対し身元情報を提供するために使用する。

（プロダクト部門賞）