卒展レポート

大阪工業大学

第7回 大阪工業大学 工学部 空間デザイン学科 卒業作品展

  • 百年地図。
  • 百年地図。
  • 百年地図。

百年地図。

持井 英敏
空間デザイン学科 建築デザイン研究室2

近年見直された町並みにおける「価値」。
日本の町並みを構成してきたオブジェクト(町家・石畳等)が修繕も不可能になった時、その都市の真的価値は何か。

敷地は歴史的な街並みと港湾環境を有する鞆の浦。高まる観光ブームとは裏腹に押し寄せる観光客の乗用車による渋滞と手を付けられることなく老朽化している建築物の扱いに悩んでいる。そこに2つの建築を起点とした都市計画を提案する。

街道軸に加えて現在希薄になっている海山軸を生かして建築を計画する。更にもう一つのサイトを設定し、そこに遠方からの観光客を受け止める駐車施設と海から街にアクセスするための客船ターミナルを配置する。自家用車によるアクセスを分散させ、もう一つの印象的なアクセス(海からの訪問ルート)を作る価値を持つ。

訪問ルートからアプローチした人々は漁業とその周辺の産業を体験し、そこを起点に鞆の浦の文化に触れていく。

‐100年を持続させるための「百年の地図」。

(最優秀賞/建築部門賞)

作品一覧