桑沢デザイン研究所
桑沢2017 平成28年度卒業生作品展
とりっぷ
- ビジュアルデザイン専攻
- 齋藤さだむゼミ
今まで、わざわざ足を止めて撮るようなものではないのもにレンズを向けて撮ってきました。撮ると決めたものは大抵、面白いと感じた風景や、本来の用途とは違う使われ方をしているものがそこにある状況など。なぜそのような状態になってしまったのかなど、物語を考えることができる事が面白くて、写真の中におさめてきました。しかし、いつも人が見慣れている支店で面白いものを撮っても、いつもの風景となんら変わりがないという事に気付きました。そこで、今までつかったことのなかったカメラを使い、「別のものに見える」という点にこだわって新たな面白みを見つけようとするようになりました。
今回私が使ったカメラの特性の、低い視点で撮ることができるという点を活かした結果、より低い位置で設置し、普段人が見る視点とは違った視点で世界を見るという事に取り組んだ。低い視点で撮るときに大事にしたのが、何かが居そうな雰囲気がする場所、面白い状況、潜んでみているような視点。最初のうちは動物と近い視点で見ている気分だったけれど、動物の目ではなく、自分の目が注目する場所や物を低い視点で撮る旅をしていたので、最終的にはちょっとした別の世界を自分の視点で見せる事ができるようになったのではないかと思う。自分が探しながら撮っていたように、見ている人にもこの写真の中で何か探すように空想してもらえると嬉しい。