近年、若者の投票率の低さが問題視されている。その原因として、特に18～19歳の若者は、選挙権を持つ反面、社会との接点が少ないことが挙げられると考えた。そこで私は、行政と高校生の架け橋となるような、金沢の新しいまちづくりの場を提案する。

高校生の新しい社会活動の拠点として、市営の複合施設「ほうかごサロンmichi」を設計した。michiは、フレキシブルに利用できる大きなワークスペースを中心に、学習スペースやカフェスペースから構成されている。香林坊を敷地とし、柿木畠の駐輪場と隣接したこの場所は、街に開かれ、高校生たちの活動をより広く発信する場としても機能するだろう。

michiで行う具体的なプロジェクトとして、高校生が市長の諮問機関となり、金沢市の政策を考える「ミライカイギ」という新しい団体を立ち上げる。ここでは市の職員や市議会議員、そして高校生たちが活発に議論しあい、共に金沢の未来を模索する。社会との繋がりが少ない高校生が広く活躍する場を作ることで、将来的に若者全体が政治参加する未来を目指した。