卒展レポート

金沢美術工芸大学

金沢美術工芸大学 卒業・修了制作展2020

  • SHELTER as GEO
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SHELTER as GEO

藤原なつき
美術工芸学部デザイン科 環境デザイン専攻

自分自身にとって身近な存在であった桜島を起点に、避難シェルターの今後のあり方を提案した。

桜島は我が国において、日々噴火活動を続ける唯一の活火山であることから、島内に50ヵ所以上もの避難シェルターが存在する。しかし、いずれも鍵がかけられたり、老朽化による現状に疑問を感じた。そこで、旧シェルターは人々が火山と共存しようとしてきた証であることから文化遺産として継承、新しいシェルターでは人々は日常的に憩う場として活用することで、これからの火山との共生を模索する形をめざした。

また、新しいシェルターではシラスコンクリートという火山灰を含んだ素材を活用することで、鹿児島の人々にとっての負の遺産を災害資産として認識するきっかけに繋げようと考えた。災害の多い日本だからこそ、改めて環境問題も見つめなおすきっかけになればと思う。

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