グローバル化・通信技術の発達などの急激な現代社会の変化に対応するために、日本の教育スタイルもまた変化している。学習には「知識を得る」「自分の意見を持つ」「他人と意見を比較する」の三つの段階があり、今までは「知識を得る」の部分に多くの学習時間が必要とされてきた。しかし、次世代の教育スタイルでは「知識を得る」をテクノロジーによって補うことができるようになり、「自分の意見を持つ」「他人と意見を比較する」の部分をより充実させることができる。

そこで教員の方々の意見を元に、次世代の教育スタイルにおける授業システムを再考し「机・椅子」のデザインを行った。机の天板はホワイトボードに切り替わり、立てることができる。これにより周りの考え方を見ることや、教員が生徒に対して個別対応をしやすくなる。また、ディスカッションや発表の場を瞬時に作ることができるようにデザインした。椅子は多様な授業形態に対応するために、背もたれがないスツールタイプをデザインした。