近年、長寿命化や生活習慣病の増加による健康意識の高まりから、「日本茶」の健康効果が注目されている。しかし、日本茶は主にペットボトルなど簡易的な形で飲まれ、「茶の湯」の文化的側面や、「急須」の上質な味と豊富な栄養素など、日常における日本茶本来の魅力が失われつつある。また、茶葉製造農家は簡易容器の普及に伴う単価の低下と、単身世帯の増加に伴う急須離れにより、年々減少している。

そこで、日本茶本来の「栄養価と多様な味」、文化としての「茶の湯の独服（独りでお茶を淹れ自身と向き合うこと）」を取り入れた、休息を生み出す茶器「hibi」を提案する。

「最高の状態のお茶」と「休息の時間」を結びつけ、自宅や職場だけでなく、公園やテラスなどといった屋外で淹れたてのお茶を飲むことができる。またアプリ上で、茶葉の購入、水温と浸出時間の管理、休息の記録を行える。「hibi」を通して日本茶の魅力を再認識するきっかけとなることを期待する。